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(,,゚Д゚)ギコは8895の秘密を追うようです [無断転載禁止]©2ch.net

1 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 20:59:37.685 ID:xAQZOW8J0
はじまるよー
恐くないよー
よっといでー

84 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 22:58:53.336 ID:xAQZOW8J0
無論、全てが思い過ごしである可能性もある。
それでも、ギコがこれまでに培ってきた年月は、彼に身の危険を知らせていた。
逃げるなら、手を引くのなら今しかない、と。

そう出来るのならばそうしている。
だが彼の性格が、細胞が、それを許さないのだ。
これまでに積み重ねてきたあらゆるものが、ギコに撤退を許さない。

AA社は工場地帯に聳え立つ山のように巨大な会社だ。
背の高い中央ビルの周囲を取り囲むようにして、三角屋根の工場、かまぼこ型の倉庫が並ぶ。
チタン合金の壁が敷地の四方を覆い、監視カメラと高圧電流の走る有刺鉄線がその上にある。

出入り口は一か所だけで、街の東を向く形で存在していた。
三重の扉を守るのは最新の武器を持った人間と、感情と疲れを知らない無人兵器だ。
来客用駐車場に車を停めるが、キーは差したままにしておいた。

雨の中、ギコは傘もささずに悠然と歩哨の前に向かって歩いて行った。

(,,゚Д゚)「シュタラバ警察のギコ・ヘイウッド刑事だ。
    ちょっと訊きたいことがあってな」

警察手帳を見せると、迷彩柄のレインコートを着た男は首を横に振った。

(`・ω・´)「駄目だ、そんな予定はない」

(,,゚Д゚)「んなもん当たり前だろ、今決めたんだ」

(`・ω・´)「なぁ、刑事さん。
      ここがどこだか分かってるだろ?
      俺は例えあんたが大統領でも、中に入れる訳にはいかないんだ」

(,,゚Д゚)「だろうよ、それが仕事だからな。
    だけどな、これも俺の仕事なんだよ、若造」

歩哨は銃の安全装置をこれ見よがしに解除した。
見たところ、軍ですら配備されていないXM8と呼ばれるアサルトライフルだった。

(`・ω・´)「悪いが、刑事だろうが通すわけにはいかない」

85 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:00:57.202 ID:xAQZOW8J0
(,,゚Д゚)「なら、社長にこう伝えてくれ。
    8895の件だ、ってね。
    それとも、俺から社長に電話してやろうか?」

男は逡巡した様子を見せ、遂に受話器に手を伸ばしてどこかへと電話をかけ始めた。
そして受話器を置き、恨みと困惑の目でギコを見た。

(`・ω・´)「……入れ」

(,,゚Д゚)「悪いね」

しぶしぶと言った様子で男は開いた扉の向こうを顎で指した。
銀行の金庫を彷彿とさせる重厚な扉の隙間から先に進むと、無人機がギコを歓迎した。

|::━◎┥『ヨウコソ ギコ サマ』

歓迎とは名ばかりで、その無機質な機械の瞳はギコの全身を調べていた。

|::━◎┥『ジュウ ハ オモチコミ ガ デキマセン』

(,,゚Д゚)「実は主教上必要なんだ」

|::━◎┥『ジュウ ハ オモチコミ ガ デキマセン』

(,,゚Д゚)「おいおい、頼むぜ」

|::━◎┥『ジュウ ハ オモチコミ ガ デキマセン』

いくら冗談を言っても、機械は融通が利かない。
当然、ギコは無駄なことをしたつもりはなかった。
ギコが最初に口にした宗教上の、という言葉はある程度の無人機の矛盾した機能をすり抜けられるものだったが、流石にここでは無理だった。

大人しくグロックをトレイに乗せ、ギコは次の扉へと向かった。
そこは白い空間だった。

(,,゚Д゚)「……うへっ」

眩い白の正体は、床と天井、そして壁の白光だった。
恐らくは雑菌などの殺菌を行う空間なのだろう。
その予想通り、次の瞬間、生ぬるい風がギコの全身を撫でまわし始めた。

86 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:01:15.480 ID:F3JmQfiva
軍よりヤバイ大企業すこ

87 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:03:32.714 ID:91gtXx1qd
今更だけど8895ってあれか・・・

88 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:03:49.005 ID:xAQZOW8J0
そして最後の扉を開くと、先が白んで見えない程長い通路があった。
一直線に続くそれが、本社となる中央ビルに続く通路であることは明白だ。
可動式の床の上を歩き、ギコは先を急いだ。

8895。
このAA社の社長は、その数字に反応を示した。
大当たりの兆候だった。

五分ほど歩き続け、到着したビルのエントランスは巨大な吹き抜けを持ち、ガラス張りの壁面からは薄暗い明かりが差し込んでいた。
そして、一人の女がギコを出迎えた。

|゚ノ ^∀^)「ようこそ、アバランチ・アンゼル社へ」

否。
これは人間ではなかった。
精巧に作られた人形だった。

笑みらしき表情は完全に固定化され、目には生気がなく、肌は不自然なまでに光を反射していた。
アンドロイドと呼ばれる技術が成す技だった。

(,,゚Д゚)「社長と話がある」

|゚ノ ^∀^)「……はい、承知しております。
      では、こちらへ」

女は歩くのではなく、踵に仕込まれた車輪で移動し始めた。
エレベーターに乗せられ、一人と一体は最上階である33階に向かう。

|゚ノ ^∀^)「ギコ・ヘイウッド様」

(,,゚Д゚)「……」

|゚ノ ^∀^)「社長よりご伝言があります」

ギコは機械音声を無視する。
無視をしてもこれは傷つかないし、ギコの心も痛まない。

|゚ノ ^∀^)「紅茶とコーヒー、どちらがお好みですか?」

(,,゚Д゚)「コーヒー。 蜂蜜を三杯とブランデーを二滴垂らしておいてくれ」

|゚ノ ^∀^)「……かしこまりました」

89 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:03:57.777 ID:bC3qAUZE0
shien

90 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:05:47.569 ID:xAQZOW8J0
案外融通が利くロボットだった。
最上階に到着し、ギコだけがそのフロアの絨毯を踏みしめた。
この絨毯を一フロア敷き詰めるだけでも、ギコの生涯年収を上回る事だろう。

木製の扉をノックなしに開くと、そこにはガラス張りの部屋と男がいた。
男は灰色の空が見えるガラスを背に、ギコを向いていた。
  _
( ゚∀゚)「ようこそ、ギコ・ヘイウッド刑事」

若い男だった。
歳は二十代後半だろうか。
どこか幼さを感じさせる顔つきながらも、鋭い目つきをしている。

男の余裕を持った態度に、ギコは不快感を覚えた。
  _
( ゚∀゚)「ジョルジュ・アイブローです」

(,,゚Д゚)「わりぃな、名刺は机の中に置きっぱなしなんだ」
  _
( ゚∀゚)「いえ、お気になさらず。
    単刀直入に訊きましょう、8895の何をご存じで?」

(,,゚Д゚)「ジーニアス・キラー、天才殺しの数字だってな」

それを聞いたジョルジュは、太い眉を片方だけ持ち上げて笑みを浮かべた。
  _
( ゚∀゚)「えぇ、そうですね。
    その口ぶりからすると、数字の真実をご存じないのでしょう」

(,,゚Д゚)「ま、それを訊きに来たんだけどな」
  _
( ゚∀゚)「ははは、そんな事だろうと思いましたよ。
    ですが、8895に関係する人間なら、少なくとも話は出来ますからね」

(,,゚Д゚)「……で、真実ってのは?」
  _
( ゚∀゚)「デレーナ・カタストロフが作り出したこの数字、天才殺しというのは方便です。
    事実は、殺害予告状です」

91 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:08:45.116 ID:xAQZOW8J0
今度は、ギコが眉を動かす番だった。
  _
( ゚∀゚)「モーリスクラブはこの数字に意味があるものと思っているが、実際には意味なんてない。
    我々兵器産業に携わる者で、この数字に関わることは命を失う事を意味します。
    始まりはデレーナが死ぬ直前、彼女が配布した四通の手紙でした。

    世界に点在する天才四名を狙い送られた手紙。
    勿論、我が社と契約していたブーン・ゴットフリートも例外ではなく、その数字に狂わされました」

(,,゚Д゚)「……どういうことだ? 数字で狂った?」
  _
( ゚∀゚)「数字は合図にすぎません。
    それを送られた人間は、何らかの対象になった事を示しているのでしょう。
    実際は、狂い死んだと思わせるための下らない偽装です」

(,,゚Д゚)「偽装ってことは、殺されたってことか?」
  _
( ゚∀゚)「えぇ、そうです。
    ただし、その証拠は未だに見つかっていない。
    結局、8895によって狂い死んだとしか思われないのです。

    恐らくは新型の毒物でしょうね」

(,,゚Д゚)「何でそこまで知ってる? お前は、どうやってそれを知った?」
  _
( ゚∀゚)「……私の父も、8895に関わって死にました。
    父は天才とは言い難い人間でしたが、それでも、あの数字に関わって死にました。
    私なりに調べ、そして行き詰りました」

沈黙を狙っていたかのように、アンドロイドが入室し、ギコに紙カップに入ったコーヒーを渡した。
ジョルジュには紅茶を手渡し、モーター音を残して退出した。
ブランデーの香りがほのかにするコーヒーを一口飲み、ギコは手短に告げる。

(,,゚Д゚)「俺に何をさせたい?」
  _
( ゚∀゚)「真実を調べて欲しいのです。
    正直、警察の人間があの数字に関わるとは思ってもみなかったものですから」

(,,゚Д゚)「……あんたが知りたいことは、たぶん俺には分からねぇさ」

ギコが言葉を飲み込んだのは、懐の携帯電話が振動を始めたからだった。
番号は見るまでもない。
ヒートに違いない。

彼女は何かを知ったのだ。

92 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:10:45.241 ID:xAQZOW8J0
  _
( ゚∀゚)「あの数字からここまで辿り着けた方なら、間違いなく真実に辿り着けるはずです。
    よく言うでしょう? 真実はいつも一つ、って。
    一つだけの真実を追うのなら、簡単でしょう」

真実は多くの側面を持つ多面構造の物体だ。
見る側によっては全く別の姿を見せる物体は、決して単一の素材で出来上がっているわけではない。
小さな粒子が組み合わさって、複雑な物質を作り出しているのである。

真実は一つではない。
真実とは、それを見る人間の数だけあるのだ。

(,,゚Д゚)「真実が一つだけなら、この世界は俺には狭すぎる」

カップを持ったまま、ギコを一睨した。

(,,゚Д゚)「俺は俺のやり方で調べる。
    ま、あんたに言われなくても自主的にやるさ」
  _
( ゚∀゚)「ははっ、それは頼もしい。
    お願いしますよ、ギコさん」

若くして社長の椅子に座るだけあって、かなり度胸があるようだった。
ギコは兵器会社がブーンを殺したのではない事を知り、一つの答えに近い物を得ていた。
兵器会社に何かしらの感情を持つ人間が、天才たちを殺したのだ。

エレベーターを目指して一直線に部屋を出て、ギコはすぐに携帯電話を見た。
案の定、ヒートからの着信だった。
昇降機に乗り、一階のボタンを押しつつヒートに折り返しの電話をする。

ワンコールでヒートは応答した。

93 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:13:11.635 ID:xAQZOW8J0
(,,゚Д゚)「ギコだ」

ノパ听)『おじさん、死因はやっぱり心臓発作で間違いなかったんだけど……
    なんだが変な成分が胃から見つかったって……』

(,,゚Д゚)「変な成分?」

ノパ听)『うん。 生前最後に食べた料理からなんだけど、すっごい微量の毒があったんだって。
    でも、致死量じゃないから気にしない程度の毒。
    食品に多かれ少なかれ含まれている毒だって、クルウさんが言ってた。

    だけど、珍しい毒なんだってさ』

(,,゚Д゚)「かいつまんで説明をしてくれ。
    俺は文系なんだ」

ノパ听)『アンカダケってキノコに含まれている珍しい毒なんだって。
     一食分だと全く問題のない毒だけど、何年も、それこそ何十年も蓄積させ続ければ心臓が弱まっていつかは……って。
     だけど、胃の中には本当に少しだけしかキノコがなかったんだ。

     間違えて料理に使われた可能性が高いから――』

背筋に氷柱を突っ込まれた気分がした。
ヒートが気付いているのかどうかは問題ではなかった。
彼女は、答えに辿り着いたのだ。

(,,゚Д゚)「ブーンの屋敷に向かえ、今すぐにだ。
    そこで合流するぞ」

すぐに電話を切り、ギコは思わぬところから答えを導き出せたことに動揺していた。
これまでの遠回りから一転して、最短の距離で最高の答えが導き出せた。
エレベーターのボタンを無意味に連打し、すぐにでも昇降機が下りるように虚しい行動を繰り返す。

(,,゚Д゚)「……っ」

間違いなく、ギコは答えに近づいている。
その手応えがある。
少なくとも、真実の一つに手が届く。

一階に到着した昇降機から降り、ギコは走り出した。
動く床の上を全力で走り抜け、白い空間を抜け、無機質なロボットの前を通り過ぎざまにグロックを手にし、不愛想な歩哨の隣を通り過ぎた。
セダンに乗り込み、深呼吸をした。

落ち着きを取り戻し、印刷された被害者達の資料に目を走らせる。
手が届く範囲にある真実があるのは事実だが、それは絵に描いた餅と同じだった。
あと一歩なのだ。

94 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:15:27.618 ID:xAQZOW8J0
ブーンの資料を見続け、不審な点や疑問点。
これまでに知り得た情報と繋がるものがないか、徹底的に調べる。
だが何もない。

紙を一枚捲り、ツンの資料が出てきた。
確かに画面の情報の全てを印刷した際、彼女の情報も表示していた。
余計な一枚と思いつつも、改めてその紙に目を走らせる。

(,,゚Д゚)「……これは」

彼女の出身地。
そして、結婚前のファミリーネーム。
8895への接点が、そこにはあった。

デレーナの資料に目を通し、出身地、ファミリーネームなどの情報と見比べる。
偶然とは思えない一致があった。

(,,゚Д゚)「マジかよ!」

アクセルを力強く踏み込んで発車させた。

興奮でハンドル操作を誤らないよう気を付ける。
速度を出しすぎて同僚に捕まる事を避ける。
しかし、急ぐことは忘れなかった。

雨が弱まり、空がうっすらと明るさを取り戻しつつある。
車通りの少ない目抜き通りを進み、やがて、ブーン邸の前にまでやって来た。
黄色いタクシーがギコのすぐ後に停まり、アタッシェケースを持ったヒートが現れた。

ヒートはギコのセダンに乗り込み、アタッシェケースを膝の上に乗せた。

ノパ听)「どうだった?」

(,,゚Д゚)「武器会社もあの数字を追ってたみたいだ。
    つまり、俺達を襲ったのは兵器関係じゃなさそうだ。
    だけど、お前のおかげでいい結果が得られたぞ」

ノパ听)「本当?!」

(,,゚Д゚)「あぁ、答え合わせの時間といこう」

敷地に入り、豪邸の前で車を停めた。
呼び鈴を押し、おずおずと出てきた家政婦に警察手帳を見せつけた。

(,,゚Д゚)「ギコ・ヘイウッド刑事だ。
    ツン・ゴットフリートさんに話があってね」

95 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:16:15.332 ID:NNaBxYZ4d
きのこが伏線とは

96 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:17:44.932 ID:xAQZOW8J0
川д川「か、かしこまりました…… どうぞ、こちらに……」

案内され、二人はツンの自室に通された。
そこでは安楽椅子に腰かけて紅茶を飲みつつ、本を読むツンがいた。
二人を見咎め、ツンは本を机の上に置いた。

ξ゚听)ξ「また、お会いしましたね、刑事さん」

(,,゚Д゚)「えぇ、お会いできて光栄です。
    少しお話があります」

ξ゚听)ξ「どうぞ、私に答えられることであれば」

(,,゚Д゚)「何で、旦那を殺す必要があったんですか?」

単刀直入。
一切の無駄を省いたその言葉に、ギコの後ろにいるヒートが息をのむ音が聞こえた。

(,,゚Д゚)「殺そうと思えばすぐにできたでしょう。
    なのに、どうして75年もかけたんですか?」

ξ゚听)ξ「なるほど、結婚は確かに人生の墓場といいますものね。
      刑事さんは冗談がお好きなようですね」

(,,゚Д゚)「旦那さんの体から毒が検出されました。
    奥さん、キノコ狩りが趣味でしたよね?
    なら、キノコが持つ毒の事についても知っているはずです」

ξ゚听)ξ「あぁ、つまり私が毒キノコであの人を殺したと?」

皺だらけの顔に、冷笑が浮かぶ。
その目は、ギコを見ていなかった。
話しにならない、といった風だ。

(,,゚Д゚)「アンカダケってのは、普通に喰う分には問題のない毒を持っています。
    ですが、それが何十年も体内に蓄積され続ければ、結果として死を招きます。
    つまり75年をかけた殺人ですよ、これは」

ξ゚听)ξ「ふふふ、面白い推理ですが、それこそ刑事さんがおっしゃった75年をかける必要性はありませんね。
      毒キノコなら、もっと強烈なのがありますよ」

(,,゚Д゚)「俺にはそれが分からないんですよ。
    だから直接答えを聞こうと思って、こうしてきたわけです」

97 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:20:14.143 ID:xAQZOW8J0
ツンが僅かに呆れた様な笑みを浮かべ、紅茶を一啜りした。
出来の悪い生徒の答えに苦笑する教師の様だった。

ξ゚听)ξ「それに、殺す理由がないじゃありませんか。
      分からない物を答えるなんて、私には――」




(,,゚Д゚)「困ってるんですよ、ツン・カタストロフさん。
    モーリスクラブの元会長で、貴女のお姉さんであるデレーナ・カタストロフが作った、ジーニアス・キラー。
    そしてその数字に関わって死んだブーン・ゴットフリートさんは何故、75年もかけて殺されなければならなかったんでしょうか」




今度こそ、ツンの目がギコを見た。
まっすぐに向けられた瞳には、悲しみの色が浮かんでいた。

ξ゚听)ξ「……そこまで辿り着いていたんですか」

(,,゚Д゚)「教えてもらってもいいですか?」

瞼を降ろし、ツンはゆっくりと息を吐いた。
紅茶を置き、ゆっくりと椅子から立ち上がる。

ξ゚听)ξ「夫を憎んだことは一度もありません。
      だからこそ、75年をかけたんです」

(,,゚Д゚)「殺す必要はあったんですか?
    憎んでいないなら、殺す必要はどこにもないはずです」

ξ゚听)ξ「……8895、ジーニアス・キラー。
      姉が作り、天才に送った数字です。
      世界平和のために生み出された、一つの発明ですよ」

(,,゚Д゚)「世界平和?」

ξ゚听)ξ「天才が生きている限り、彼らは多くの兵器を作り出します。
      彼らが望むと望まないとに関わらず、です。
      人の代わりに仕事をするロボットは今や戦場で人を殺し、難病を救うはずだった薬は散布されて人を難病に追い込みました。

      なら、天才がいなくなれば?
      発明が終われば?
      そのためには何をすれば?

      天才と呼ばれた姉は、一つの答えを出しました。
      天才が世界からいなくなれば、少なくとも、今よりもよくなるだろうという答えです。
      自分が死ぬ前に、その時代で最高の天才と呼ばれていた四人に手紙を送り、答えを見る前に姉は亡くなりました」

98 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:21:35.200 ID:xAQZOW8J0
(,,゚Д゚)「随分と単純な答えですね。
    発想が12歳のガキと同じです」

ξ゚听)ξ「私もそう思いました。
      でも、夫が発明した兵器をテロリストたちが使って大勢の人間が殺されている現実を見て、私は考えを変えました。
      8895という数字の謎を天才たちに解かせることで、兵器の発明から意識を遠ざけさせ、気を狂わせる。

      天才がその力を発揮できなくなることから、この数字はジーニアス・キラーと名付けられたんです。
      結果はご存知の通り、大成功でした。
      四桁の数字によって天才たちは翻弄され、兵器開発から遠のき、正気を失いました」

(,,゚Д゚)「だが、実際に殺すのであれば数字の存在など不要のはずです。
    実際、貴女達は数字で殺したのではなく人間の手で殺したのでしょう?」

ツンは首を横に振った。

ξ゚听)ξ「今までに手を下したのは夫だけです。
      他の天才たちは狙い通りに狂い、自然に死にました。
      それに、殺すつもりは最初からありませんでした。

      当初の目的は天才の才能を殺すことでしたが、結果的に死んでしまっただけです。
      ちょとした副産物です。
      兵器開発と同じようにね」

才能を殺す。
天才を殺すという事は、つまりはそういう事でもある。
才能を失った天才は、ただの凡人と化す。

命を奪わずに目的を達成するのであれば、確かに合理的だ。
だが結局は、命を奪う物だった。

ξ゚听)ξ「数字で人が狂い死ぬものか、と思うでしょうが、人の言葉一つで狂う人間もいるんですよ。
      それが言葉か、それとも数字なのか、ということですよ」

言葉の暴力は、学校、家庭、職場などに広まっている。
何気ない一言が人を傷つけ、そして精神を病ませ、自殺に追いやることもある。
天才の思考にのみ影響を与える言葉があっても不思議ではないし、それが数字である場合も有り得るのだろう。

同級生の言葉で心を傷つけられ、身を投げる生徒がいる。
部下の言葉で心を病み、力を失う上司もいるのだ。

99 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:22:48.111 ID:bC3qAUZE0
shien

100 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:24:10.764 ID:xAQZOW8J0
ξ゚听)ξ「……あぁ、私が夫を長い時間をかけて殺した理由を知りたいんでしたね。
      先ほども言った通り、夫を憎んではいませんでした。
      夫の才能を憎んでいただけで、夫を愛していました。

      ですが夫は、命ある限り多くの発明をしていました。
      狂ってもなお、その才能を失わなかったのです。
      なら、多少強引にでも死んでもらう必要があったのですよ、その才能と共にね。

      夫への愛情があったからこそ、私はすぐには殺せませんでした。
      夫に初めて毒キノコを食べさせた時は罪悪感で苦しい思いをしましたが、姉の夢見た世界平和に少しでも近づけたのですから、十分です」

老婦人の独白にも似た言葉に、ギコは言葉を失っていた。
世界平和のためにと言いながら人を破滅に追いやる行為に、愛も正義もない。
仮に天才の数が減ったところで、世界が平和になるわけではない。

人間が望むから争いが起き、その度に天才の技術が使われるだけだ。
どうしようもないほどの自己満足の行動に、ギコがかけられる言葉は少なかった。

(,,゚Д゚)「……そんなことのために人を殺すのかよ」

ツンは溜息を吐くように、言葉を発する。

ξ゚听)ξ「分かりますよ、刑事さん。
      これは愚かな偽善、どうしようもない独善です。
      だからどうしたというのですか?

      人はいつでもそうやって生きているものでしょう?
      食肉にされる牛の生き死にと同じ、取るに足らない事なのですよ。
      それに、私はブーン以外の人間を殺してはいませんよ。

      彼らは勝手に死んだだけなんです」

本性が露わになったツンは、だがしかし、全く正気を失っているようには見えない。
これが彼女の本音であり、彼女なのだ。
8895によって世界を変えようとした女の、本来の姿なのである。

世界平和を求めるために、人の正気を奪い、そして夫を殺した殺人者だ。

(,,゚Д゚)「なら、俺は貴女の言う人間のルールに従って貴女を逮捕します」

ギコは物怖じすることなく、はっきりと断言した。
その目の奥には殺意に似たぎらつきを湛えていた。
まるでそれを待ち望んでいたかのように、ツンは微笑を浮かべる。

ξ゚听)ξ「ふふふ、そうですね。
      なら、私は私のルールに従って、逮捕されることにします。
      残り少ない老後、堀の中で過ごすのも悪くなさそうですね」

101 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:25:40.230 ID:xAQZOW8J0
(,,゚Д゚)「ヒート、手錠を」

沈黙を守っていたヒートは、手錠を手にツンに近づく。

ξ゚听)ξ「……最後に一つだけいいですか」

(,,゚Д゚)「何ですか?」

ξ゚听)ξ「この事を、世間に公表しますか?
      つまり、8895の事です」

(,,゚Д゚)「言葉や数字で人が殺せる時代なんだ。
    そんな言葉、世間に知らせる訳にはいきませんよ。
    貴女のことは、遺産目当ての殺人、とでもしておきます」

ξ--)ξ「そう、それは良かった」

ヒートが手錠をかけた。
その音は、75年の企みが終わり、一人の女の贖罪の日々が始まる音だった。

102 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:28:06.399 ID:xAQZOW8J0
※ ※ ※

ツン・ゴットフリートの逮捕の翌日、長い梅雨は明け、久しぶりの青空が頭上に広がっていた。
目を細めて空を見上げ、夏の到来を予感させる強い日差しにギコ・ヘイウッドは思わず感嘆の息を漏らした。

(,,゚Д゚)「……おぅ」

今朝の新聞にはツンが遺産目当てにブーンを毒殺したと報じられ、8895という数字はどこにも載っていなかった。
これでいいのだと、ギコは一安心した。
凡人に天才の考えが分からないように、その数字がもたらす力は未知数だ。

死ね、という言葉は8895よりも短いが力を持っている。
それを連呼されれば、大人の人間でさえ死を選ぶ。
勿論、死を選ばない人間もいる。

他の言葉でも同じだ。
身体的欠点を指摘する言葉を言われて傷つく人間もいれば、そうでない人間もいる。
それがトラウマとなり、心を病み続ける人間もいる。

それがたまたま数字の羅列だった、というだけだ。
8895とは、人によっては無意味ではあるが、ある人間に対しては大いに意味を持つ数字。
言葉は武器にも凶器にも、人を守る楯にも癒すための薬にもなる。

言葉の力を改めて実感することになったこの事件は、やがて忘れ去られることだろう。

ノパ听)「おじさん、今日はどうするの!」

(,,゚Д゚)「だから、おじさんって言うな。
    お前がおじさんって呼ぶたびに俺が老けるだろ」

ノパ听)「えぇー」

(,,゚Д゚)「っていうか、お前はお前の勤務があるだろ。
    俺に付いてこなくていいんだぞ」

103 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:28:30.808 ID:xAQZOW8J0
ノパ听)「あれ? モナー部長から聞いてないの?
    あたし、今日からおじさんの相棒になったんだよ」

(,,゚Д゚)「は?」

間抜けな声を出したギコに、ヒートは満面の笑みで答えた。

ノパー゚)「だから、よろしくお願いしますね、おじさん!」

例えば。
そう。

(,,゚Д゚)「だから、おじさんって言うんじゃねぇ」

ヒートが口にするおじさん、という言葉。
これもまた、不思議な力を宿した物なのだ。

(,,゚Д゚)「……氾濫してたヤイサイレパー川の傍で不審車両が見つかったんだ、行くぞ」

ノハ*^ー^)「はい!」

二人は共に歩き出す。
ギコの背中をヒートが追う。
昔と変わらない、ちょっと変わった図の二人。

空はどこまでも透き通り、二人の新たな関係の始まりを祝福するかのようだった。

104 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:32:01.494 ID:xAQZOW8J0
※ ※ ※

そこは埃っぽく、そして仄かな明るさを保った部屋だった。
部屋の上部にあるステンドグラスのように色のついた窓ガラスは、長年の風化によって色づいた物で、透き通った色とは無縁だった。
部屋には長椅子と長机が並び、小さな教室である事が分かる。

('A`)「結局、あの刑事は真実に辿り着いたようだな」

鮫島ドクオの声が、しんとした部屋に響く。

('A`)「ははっ、残念だったな。
   しかし君もだいぶ乱暴なことをしたが、あの刑事は公表することをしなかった。
   よかったじゃないか、結果オーライだ」

部屋にはドクオ一人だけだった。
よく凝視すれば、彼の耳に小型のヘッドセットがかかっていることに気付き、透視する力があれば懐にある電話が通話状態にある事が分かる。

('A`)「強盗はちょっとしたハプニングだったが、まさかこの国でカーチェイスをするとはね。
   本気で入院させるつもりだったのか?」

沈黙。

('A`)「そりゃそうか。 だがあのフライトアテンダントはどうやったのかね?
   ……ほう、なるほど、後催眠にかかったふりとはね。
   随分と手の込んだことをしたじゃないか。

   そこまでしておけば、流石に彼らも後には引けなくなるからね」

ドクオはタンブラーからコーヒーを喉に流し込む。

('A`)「で、今後はどうするんだ?
   あの二人が喋らないとも限らないだろ。
   ……あぁ、そうか。 それはすまなかったな。

   なぁに、こっちはこっちで気長にやるよ。
   人生は割と長いんだ。
   やることがあるってのは、いいもんだよ」

ドクオは少しだけ笑った。

105 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:33:56.084 ID:xAQZOW8J0
.








('A`)「秘密の守り手ってのも、楽じゃないな。
   ……あぁ、お互いにな。
   それじゃあな、モナー・カタストロフ」








The END

106 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:35:08.676 ID:bxmpcCok0
モナーも一枚噛んでたか

107 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:35:41.932 ID:91gtXx1qd


108 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:36:08.482 ID:xAQZOW8J0
夜遅くまで支援ありがとうございました!
これにて投下はおしまいです。

何か質問、指摘、感想などあれば幸いです。

>>69

  V /  / _,, ァ=ニニ:}       _
   .V  /,.ィ"f= <r'ニ三{        |_    ┐   _l_ l
    'vf^<''"  弋z.ミ'テtフ       |_ Х □_ 匚 L | У
    〉!ト _ i{ ´ ̄r' =|'
   ./ェ゙‐ェi.    、__`_ヤ     ( その通りでございます )
   ./iュ.Hヽ.、   ゙,ニ/
  -^ ー'-.、,i._`ヽ,.仁リ
  ー - .、     /、

109 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:36:23.417 ID:91gtXx1qd
キノコはモナーからのヒントだったんだろうか

110 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:37:00.710 ID:F3JmQfiva

しいたけ食ってるだけのおっさんじゃなかったな

111 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:38:46.583 ID:bC3qAUZE0
わーい当たってた
面白かった、乙でした

112 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:39:08.914 ID:NNaBxYZ4d
面白かった
続きが気になる
何の作者?

113 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:39:12.494 ID:SARprQ6G0
おつ
アンフェアみたいだな

114 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:43:15.255 ID:xAQZOW8J0
>>112
从´ヮ`从ト 姉心と春の空のようです
ζ(゚ー゚*ζお姉ちゃんは強いようです
∬´_ゝ`)が帰ってくるようです
ノパ听)One-Chance(^ω^ )のようです
(∪^ω^)おっ! のようです
( ^ω^)はじめてのおつかいのようです
( ^ω^)狼少年のようです
( ^ω^)ぼくのおねーちゃんはすごいようですζ(゚ー゚*ζ

を書いていました。
おねーちゃんの人とか呼ばれています。

115 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:45:09.692 ID:xAQZOW8J0
あとはこの作品の前身となる
8895
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1459517915/
も書きました

116 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:47:04.424 ID:NNaBxYZ4d
>>114
おけー読んでみる

117 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/03(火) 23:47:13.273 ID:DUw8WIUO0
よっといでーは姉ちゃんの合図

118 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/04(水) 00:01:41.620 ID:nHZ7I72Aa
勝手に誤解してすまんかった
面白かった。続き待ってるよ

119 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/04(水) 00:04:55.220 ID:12J4PdM40
>>118
ご、誤解とは?

120 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/04(水) 00:05:27.105 ID:FdnXPZIT0
>>115もそうだったんか。

121 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/04(水) 00:08:53.134 ID:12J4PdM40
>>120
8895 したらば⇒シュタラバ
(,,゚Д゚)ギコは8895の秘密を追うようです ニュー速VIP⇒ニューソク ヴィップ

したらばからVIPに真実を追いに出かけるという演出でございました

122 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/04(水) 00:10:09.135 ID:0Fj+IJYa0
そう考えるとかっけえな

123 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/04(水) 00:11:02.568 ID:0Fj+IJYa0
あれ?これは続きはないのか…残念(´・ω・`)

124 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/04(水) 00:12:04.384 ID:12J4PdM40
>>123
このネタで連載はきついので……

125 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/04(水) 00:16:47.934 ID:FdnXPZIT0
そういうつながりか!
分かるとニヤける。

126 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/04(水) 00:23:33.034 ID:cG9vhNOqK
読んでないけど乙

127 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/04(水) 00:31:09.676 ID:rVybW2Uj0
面白かった

128 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/04(水) 00:36:34.809 ID:mFLmf9bw0

面白かった

129 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/04(水) 00:45:09.604 ID:mFLmf9bw0
アタッシェケース?

アタッシュケースの間違い?

ググったら暗号化、復号ソフトウェアがヒットしたけど。違ってたらすまん。

130 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/04(水) 00:48:51.392 ID:0Fj+IJYa0
アタッシェが正しい発音だったと思う

131 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/04(水) 01:04:45.882 ID:wlFIeyTw0

姉の人と歯車氏は同一人物だっけ
ともあれ久々に作品見られて嬉しかったよ

132 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/04(水) 01:07:24.034 ID:mFLmf9bw0
>>130
そうなのか…
レスサンクス

133 :以下、無断転載禁止でVIPがお送りします:2016/05/04(水) 01:09:47.007 ID:0Fj+IJYa0
といってもしょせんは音訳だからアタッシェだろうがアタッシュだろうがどっちでもいいんだけどね

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